2025年12月29日月曜日

今年の振り返りと来年の抱負


今年に入ってから、晋書の翻訳をいったんまとめてみようかなと思うようになった。電子でも紙でも自費出版的な。いまのところKindleが有力候補。

それで、今年は「どうしてもこの列伝は訳出しておかないと!」と思っているものに優先的に取りかかり、今年いっぱいで訳せたものでひと区切り。年が明けてからは訳稿を見直していって26年中に自費出版できるようにしよう、と目論んでいたのであった。

今年中に更新したい ・帝紀=読み直し(廃帝まで済) ・列伝=愍懐太子、巻61はマスト。可能なら傅咸、閻纘、潘岳、陸機・陸雲、周処、史家列伝。 さすがに全部は難しそうかな😢 この一年で更新できた分で何らか形にまとめてみたい

↑そういう意気込みを語っていた時期

そういう計画を立てていたのだが、なかなかうまくいかなかった。
なので、年内という自己設定した締め切りは少し延ばして、残り巻82(史官の伝)、周処伝、劉弘伝、陸機・陸雲伝を訳し終えてから自費出版に取り掛かることにした。夏くらいに訳し終わりそうだな…。

計画どおりに進められなかったのにはいくつか理由がある。

まず原稿の仕事が入った。
こんな自分に声がかかるなんてありがたい話。たぶん来年3月くらいに出版になるのかな。ちょっとした小文です。
編集上の連絡がうまくいってないかもしれないので、自分の校正が反映されないまま刊行されるのではないかとドキドキしている。

これの執筆に当たって、ちょっと必要そうだと思ったので社会科学の方法論の議論や統計学を勉強した。統計学は想像していた以上に職人芸だったし、教科書ですら難しすぎて読むのがきつかった…。統計学の教科書とはちょっと違うけど、久米郁男『原因を推論する』林岳彦『はじめての統計的因果推論』大塚淳『統計学を哲学する』は自分にはかなりわかりやすくて、これらがよい助けになった。ありがとうございました。
ともあれ、これの勉強にまあまあ時間を要したのがひとつ。

次に、今年度から職場の労働組合の委員長に就いた。これがなかなか大変だった。
うーん、なんというかまあ、うーん……。なんだかんだみんないい大人なんだし、必要な場面では責任感をもって動いたり意見を出したりするもんだろうって思ってたんだけど、そうではなかったという失望感というか悲しみというか。

やってよかったって思えた事案もあったのだが、全体を通して言えばかなり疲弊した。急な事案が入った場合、どういうふうに組合を動かしていくのかっていうのは前例のない話なわけだからイチからプランを練らないといけないし、そのために組合員にどういうふうに訴えかけるのかとかそういう理屈の部分を考えておかないといけないし、会社の歴史や法律的な知識とかも調べないといけないし、説明用に資料も作ったりしないといけないし、会社にはどういうふうに当たろうかとか考えておかないといけないし、それに自分が委員長だとはいえ、他の役員からも意見を吸い上げながらやらないとたんなる独裁になっちゃうからそこらへんも気を配らないといけないし。まあ、やっぱりちょっと疲れた。

ぜんぶ自分でやるのではなく、うまく他人に頼らないといけないってのはわかってるし、積極的に頼ってるんだけど、その他人に頼るのさえ、「どういうふうに切り出して頼もうか」って考え込んで悩んじゃうからストレスかかる。自分から委員長をやるって就いたからある程度は仕方ないと思ってるし、そういう覚悟を決めているつもりでいるので、そういうことは組合内にこぼさないようにしているし、そういう姿勢も見せないようにしているが。
ストレスのあまり、リアルの先輩方や先生方に盛大に愚痴をぶちまけてしまっていて大変申しわけなく思っております…。

とはいえ、よい経験になっているのは確か。特に労働法の勉強はしてよかった。来年以降も継続して勉強しようかなと考えています。

そんなこんなで、今年度は組合の業務に時間と労力を割かざるをえず、晋書の計画に支障が出てしまった。

あとはちょっとゲーム(エルデンリング ナイトレイン)をやりすぎたね。
組合が~とかわめいておきながら500時間超ゲームしてるからね。我ながら「がっつりゲームやってるやんけ」ってつっこんでしまうわ。




組合は幸い、今年度で委員長は終わり。年度内に残された業務も今月でほぼ片づいたし、年明けからはけっこう軽くなるかなと思う。
ナイトレインはまだまだぜんぜん飽きないので、そこはちょっと理性と相談しないといけないが、とりあえず年が明けてからは晋書のほうにより力を割くように努めて、自費出版に向かっていきたいですね。来年の目標はそんなところ。
というわけで、今年もありがとうございました。