2021年9月5日日曜日

研究発表しました

 表題のとおり、大会で報告しました。

三国志学会大会
http://sangokushi.gakkaisv.org/taikai.html

 「匈奴劉氏の歴史認識」と題して報告しました。報告資料は上記リンクから参照できます。長いレジュメでごめんなさい。

 今回発表する件について、ツイッターではたびたびつぶやいていました。RTやいいねをしてくださった皆さま、ありがとうございました。嬉しかったです。御礼申し上げます。

 ユーチューブライブでの配信をリアルタイムでチェックできなかったので、どういうコメントがあったのか等は把握できていません。ツイッターも然り。当分は恐いので検索しません。。


 学術的な意義だとか他の人に理解しやすかったかとかの問題は措くとして、今回の発表は個人的にはすごく納得のいく史料解釈ができたかな、と。
 じつは今回のテーマは学部卒業研究に立てたテーマでした。ただその当時は満足のいく解釈ができませんでした。学部以来のモヤモヤ感がさっぱりなくなったので、私としては満足しました。
 さらに、後漢末の南匈奴の動向や五部分割の実態というのは史料の記述が零細で、諸説紛々していたのですが、これまた私個人としてはスッキリ統一的な解釈ができたかなと思います。
 この機会を与えてくださった皆さまにただただ感謝いたします。ありがとうございました。

 活字化すればいいのではというお言葉もいただけてありがたいのですが、正直いまはそこまで考えられないというか、休みたい(笑)という気分で…。こうやってグダグダしてしまうのが自分のよくないところなんでしょうね。

 それにしても、他の方の発表は余裕がなくてあまり聞けず、レジュメをざっと見ただけなのですが、小野響さんのレジュメに王明珂氏が引用されていましたね。私も王氏を引用しました。とくに『游牧者的抉択』は遊牧民の研究する人は必読になるかもしれない。匈奴の政治史のような概説ではなく、あくまで匈奴における遊牧生活の概説って感じなんですけど、その記述がよくまとまっていて類書がなさそうに思われます。
 とりあえずこの方はおさえておいたほうがよさそうです。
 ただ、氏の議論はいろいろ文脈が豊富だったりするので、援用するさいには少し注意が必要な気もします。

 少し脱線してしまいましたが、何かご質問やご指摘あればツイッターでもここのコメント欄でも構いませんのでお気軽にどうぞ。